健康コラム COLUMN

がんの話〜『不治の病』から『慢性疾患』へ〜

2018年6月21日

2人に1人はがんになると言われてる時代です。

テレビを見ていても 「◯◯を食べ過ぎるとがんになる!?」 とか、 「◯◯はがんの予防効果がある!?」 とか、 「芸能人◯◯さんが△がんの治療を開始」 とか。 『がん』に対する関心が非常に高くなっているのではないかと思われます。

ただ、今の時代、テレビ・インターネット・雑誌・本などの情報がありすぎる事で、逆に頭を悩ませる事も多くあるのでは無いかと思います。

一方のお医者さんは本で 「抗がん剤はするべきである」 他の方の本では 「抗がん剤はしない方がいい」 などなど沢山の考え方、意見があります。

そこで! このコラムを使って少しずつ『がん』というものを私なりに紐解いて行きたいと思います。

まず最初に 『癌』と聞いた時のイメージは 『癌=不治の病』と連想される方が多いのではないかと思います。

確かに一昔前はそう思われても仕方なかったかもしれません。

しかし!! 現在では治療法の確立や医学の進歩で 『不治の病』から『慢性疾患』へと変わってきています。

具体的な数字を紹介しますと、 癌と診察されてから10年後の生存率を出した10年生存率というものがあるんですが、 全ての癌を平均すると、2016年1月の時点で 『10年生存率は約60%』まで増えているんです。

種類によっては10年生存率が84%のものや91%のものもあります。 (※前立腺癌ステージⅠ~Ⅳ平均値84.4% 甲状腺癌ステージⅠ~Ⅳ平均値90.9%) 膵臓癌や肝臓癌のように分かった時点からのスピードが必要で早く治療を必要とするものもあれば、 乳がんや大腸癌のように速さではなく5年~10年と長いお付き合いになるものもあります。

こう数字にするとわかりやすいですが、種類によって進行の早いものもあれば、遅いものもあり、

ステージはどの状態にあるのか? 他の基礎疾患はどうなのか? 体力は? お一人お一人、その状況によって治療も対応も変わってきます。

次回からは、 癌とは一体どういうものなのか? 治療方法は? 最新医療は? 予防方法は? そんないろんな角度から『癌』というものを考えていきたいと思います。