【不安と恐怖感とが私達の命を守る】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 ストレス 自律神経 不安 HSP
2024年2月15日
早いものですね。
もう一月がいってしまいました。
二月はにげると言われるように月日の立つのが速いこと、 速いこと!
さてさて・・・ 今年の始まりは、 とんでもない天災 から始まり、二日 にはそれに関わる 航空機事故と続き ました。
テレビでは現場の映像がどのチャンネルでも流されて、私達の不安を煽りました。
お店に来店されるお客さんたちもこの話題でもちきりでした。
「これからの日本はどうなるのでしょう?」
「南海トラフ地震は大丈夫なんでしょうか?」
と不安を訴える人が多かったです。
こういう大きな災害や事故の後には、必ず、ちょっとしたストレスに過剰に反応する人たちが一定数いらっしゃいます。
「用心深い人」。 専門的に言うと 「HSP気質の人」と言われる人たちです。
私達の脳には「扁桃体」と「海馬」と言う部分があって、命に関わる危険が迫った時には 「扁桃体」が働き、身体を守る行動を起こさせます。
そしてその危険が去った後には危険の度合いに合わせて「海馬」がそのことを記憶します。
特に命に直接関わる出来事ほど長期間「海馬」に記憶されます。
まさに・・・ 命を守るための器官なのです。が・・・!
この部分が過敏すぎる人たちが居ます。
ちょっとしたストレスで「扁桃体」が過剰反応する人たちです。
ご本人はいろんな不定愁訴を訴えます。しんどいし、苦しいし、不安です。日常生活に支障をきたします。
そんな人たちが今年の正月明けには多かったです。地震や事故と無関係とは思えませんでした。
でもそんな「扁桃体」が良く働くことが、わたし達の命を守ることに繋がるのです。
外国の研究者のこんな実験があります。
サルに不安感と恐怖感を取り除く薬(試験薬)を投与したところ、とんでもないことが起こりました。
本来、サルは本能的に毒ヘビを見ると逃げて近づかないのですが、この薬を投与すると、毒ヘビに平気で近づき手で掴み、脇に入れると言う行動に出ました。
もちろん、毒ヘビに噛まれて死ぬサルが多発 したそうです。
皮肉にもこの実験は 「不安感と恐怖感こそが命を守る」ということを証明する実験になりました。
私達人間の遠い遠いご先祖はサバンナ地帯にいたサルの中から発生したという説があります。
サバンナに二本足で立ったサルから人間が始まりました。
毛もなく、牙もなく、腕力もなく、ただ臆病で用心深く、逃げ足だけが速い、二本足で走るサルは生き残り多くの子孫を残しました。
私達現代人はうまく逃げ切った二本足で立ったサルの子孫ということです。
今回の能登半島地震においても、運良く逃げ切り生き残った人たちは、その子孫たちに地震の恐ろしさと、命が助かるための教訓を伝えていくことだと思います。
「不安」と「恐怖感」は悪者ではなく、まさに 「不安と恐怖感こそが命を守る大切な感情」なのです。
地震でお亡くなりになった方達のご冥福と被災された方達の心の平安をお祈りします。
ヒロシでした