健康コラム COLUMN

【ALWAYS三丁目の夕日】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 映画 昭和 レトロ

2023年9月1日

暑い日が続いておりますが皆様お変わりありませんか?

鈴木薬局にはいろ んなメーカーさん が来られますが、 この頃は値上げの 話ばかりです。 (気が滅入ります)

バブルが弾けて 以降、三〇年もず っとデフレ経済の 中にいた日本もついに今インフレ経済に変化しつつあります。(現在進行形)

 

健にインフレの話をすると全然ピンと来ていません。

物心ついてからの三〇年間、ずっとデフレの中で生活していたのですから実感が湧かないのも無理はありません。

 

さてさて、こんな話はさておいて・・・

今、昭和レトロが密かに再注目されているのをご存知ですか?

車、家電、レコード、プレーヤー、おもちゃ、アニメ、映画、喫茶店、食べ物(スイーツ)、お菓子、などなどあげればきりがありません。

 

昭和の時代のものはエネルギーにあふれているような気がします。

そして個性的です。

若者はそのエネルギーに魅せられるのかもしれません。

 

そんな古き良き昭和の時代を上手に表現した映画があります。

今回は、その映画を少しご紹介したいと思います。 「ALWAYS 三丁目の夕日」 (これは西岸良平の漫画が原作です)

昭和の希望に満ちた時代を知りたければこの映画を観なさいと言わ れるくらい良くできた作品です。

昭和三十年代の東京下町の庶民の日常生活を描いていて、映画に出てくるもの全てが、当時の実物を使用しているそうです。

それを見るだけでも懐かしさが込み上げて来ます。

お話は鈴木オートという小さな自動車修理工場の家族を中心に、当時の下町の人間模様を描いた他愛のないストーリーです。

それが私の子供の頃とダブって見えてなんとも心にジーンとくるのです。

初めてこの映画を観に行った時、周りを見回して思わずにんまりしてしまいました。

だって映画館の観客は昔の子供達ばかりなんですから。ポップコーン片手にコカコーラを飲んでいます。

そして、みんな感じることは同じなのか時折、大笑いしたり鼻水をすする音がしたりして・・・。

 

あの頃(私が小学一年生)、我が鈴木家には初めて白黒テレビが家に来ました。

夜になると近所の人たちや友人がお菓子を持ってテレビを観に来ました。

この映画の中の人たちのように、昭和三十年代の近所付き合いは、まるで家族のようで人と人との距離感はとても近かったと思います。

 

「煩わしいけど独りじゃない」

「みんな平等に貧しかったけど心は今よりも豊かだった」

 

最近、年齢を重ねるにつれて思うことがあります。

「物があふれ物質的に豊かになること、便利になることが、本当に幸せなことなのだろうか?」と。

 

私が小学一年生の頃、近所の川で遊んでいてガラス瓶を踏みつけて足の裏をザックリと切ってしまったことがあります。

出血に恐ろしくなり大泣きしていたら、たまたま通りかかった見知らぬ若いお姉さんが、ハンカチを出して応急手当てをしてくれて、おんぶして家まで連れて帰ってくれました。

あの頃はみんな親切で人と人が信頼感のようなもので繋がれていたように思います。

こんな出来事が映画の中にはたくさん出て来て、ほんわかと「人っていいなあ・・・」と優しい気持ちになれる素敵な映画です。

心が疲れ、何か寒々しいことに出会った時には一度、観てみてください。

じんわりと心の芯から温まって来ますよ。

 

昭和レトロなヒロシでした。

【雑草という草はない】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2023年7月15日

これは、日本の植物分類学の父と呼ばれる牧野富太郎博士の言葉です。

今、NHKの朝ドラ「らんまん」を放送 していますが、こ のドラマの主人公 槙野万太郎は、牧 野富太郎博士がモデルです。

高知に生まれ育った万太郎は、植物の研究に夢中になり、その研究を深めるために上京して東京大学の植物研究室に出入りするようになります。

小学校中退なのに東京大学出身の研究者たちにも引けを取らない学識と英語力、画力の能力で日本の植物研究の道を切り開いていくというお話です。

 

私が牧野富太郎博士を知ったのは、小学六年生の修学旅行で高知の牧野植物園に行ったことがある・・・とただそれくらいのことでした。

当時、野山を遊び場として駆け回っていた私にとっては植物なんて何の興味もありませんでした。

だからこの植物園の中を見学した記憶が全くありません(汗)

同じ日に見学したであろう龍河洞の記憶は鮮明に残っていますが・・・

当時はまさか将来自分が、東洋医学それも 『本草綱目(薬用植物の古典)』の世界に行こうとは夢にも思いませんでした。

 

「らんまん」の中で万太郎青年が折につけて、この一節を話します。

「雑草という草はない」

「どの草花にも必ず名前があり、そこで生きる理由がある。この世に咲く意味がある。」

これを聞く人は皆、雑草を人間に置き換えて考えることでしょう。

万太郎青年は日本の植物を調査研究する中、いろんな人たちに出会います。

みんなそれぞれに大きな悩みを抱え苦悩に満ちて毎日を生きている。

自信を失い、投げやりになったり道を踏み外したりする人もいます。

万太郎はそんな人たちに寄り添いこの「雑草という草はない」という精神を説き、救います。

決して押し付けがましくなく説教じみてはいません。

 

 

彼は幼少期から病弱であり弱い自分をよく知っているからこそ、日陰に咲く花にも気づくことができたのだと思います。

この主人公を 演じている 神木龍之介が実にいい雰囲気を出しています。

私が毎日このドラマを見る理由は、たとえドラマとはいえ大好きなことに出会った人間を毎日見ていると、私まで楽しくて幸せな気持ちになるからです。

 

「今日も一日、自分なりに元気いっぱい生きていこう」と気力が湧いてくるからかもしれません。

当時の牧野富太郎博士の写真を見ると、本当に楽しそうに笑っています。

その笑顔は、大好きなおもちゃで遊んでいる時の子供の、あの天真爛漫な笑顔に見えるのです。

彼は大好きなことに出会いそれを職業とし、九十四歳で亡くなる直前までそのことに没頭しました。

人として生まれ、こんな幸せな人生はないですよね!

さて、今朝も観るとするか!「らんまん」。

ちなみに牧野博士は千五百種類もの無名の植物に名をつけたそうです。

「雑草という草はない。 名前がないのなら私が名付けれたらいい!」

牧野富太郎博士の声が聞こえてきそうです。

 

ヒロシでした

【商品との出会いは 人との出会いに通じる】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2023年6月15日

早いもので、私が薬業界に入って四十六年になりました。

以前もお話したように始めは普通の薬屋、そして 漢方薬を学び漢方相談薬局として やって来ました。

漢方薬を取り扱っ ている店で栄養療法に使う健康食品も勧めている 店はわずかな時代でした。

なのでよく同業者の薬剤師さんたちに

「漢方中心でやっておられた鈴木先生が、何故バイオリンクを取り扱うようになったのですか?」 と質問されました。

 

今日は、そのあたりの話をしたいと思います。

20年前、クロレラ工業の四国の担当だった渡辺くんという若者が、「クロレラ工業の商品を取り扱ってくれませんか」と営業に来ました。

当時の私は、まったくその気は無く、断り続けたのですが、断っても断ってもお店に来るんです。

三年間もずっと。

人間っておもしろいもので何回も同じ顔を見ていると親近感を持つようになるんですね。

そして気を許すようになるんです。

 

ある日のこと、渡辺くんが久しぶりに訪ねてきた時、

「渡辺くん、取り扱ってもいいよ」

と言うと彼はキョトンとした顔で

「えっ?いいんですか?本当に?」

これが私とクロレラとの出会いでした。

 

この渡辺くんは、昔からのお客様はご存知かと思いますが、その後何年間も当店の担当をしてくれました。

それと、私が決定的にクロレラにのめり込むようになったお客様との出会いがあります。

クロレラを取り扱い始めて間もない、まだすべてのクロレラ商品が揃っていない頃のことでした。

親しいお客さんから深刻な相談をうけました。

 

 

「離れて暮らす妹さん(四十歳代)にホクロの癌と言われる悪性黒色腫が見つかり、手術。しかし他にいくつもの転移が見つかり抗がん剤治療をしている。その抗がん剤の副 作用で、水を飲んでも吐いてしまうし、どんな食べ物も一切受け付けず、どんどん体力と気力が失われていくばかり。末期なのでもう手遅れかもしれないがそれでも何か体力をつけるようなものはないでしょうか?」 とのご相談でした。

 

その時、私はたった今学んだばかりのクロレラ濃縮エキス「バイオアルゲン」(現在の「503」) のお話をし ました。

「じゃあ、すぐに送ってやってください。とりあえず一日二本飲ませたいので 六十本送ってください」

「えっ! 今ちょうど在庫切れしてますので、至急取り寄せて、届き次第お送りします」

「じゃあ今、お金を支払っておきますので、この住所に送ってください」 そこは東京でした。

あまりの展開の速さと数にびっくりしたのを覚えています。その後、三回ほど送ったと思います。

水さえも吐いてしまうほどだったのに、バイオアルゲン(現在の503)を飲むようになってからみるみる食欲が出て来て、美味しい美味しいと食事ができるようになったそうです。

 

残念ながら、妹さんはその数ヶ月後にホスピスでお亡くなりになりました。

けれども最期はとても安らかだったと、わざわざお礼の言葉を言いに来てくれました。

こんな事は、それまでの漢方薬だけのやり方では経験したことのなかった事でした。

この時の経験からその後、 抗がん剤治療をする患者さんにオススメして非常に喜ばれる様になりました。

誰が飲んでも良いし、まったく副作用がないし、漢方薬だけでは得られないすごい効果があるのですから。

私たち薬屋はいろんな商品を取り扱いますが、人間と同じ様に商品との相性があるんです。

そして相性の良い商品は良い効果が出ます。

 

断っても断っても笑顔で営業をかけて来る若者との出会い、

取り扱い始めてまだ商品が店頭にない状態でのバイオアルゲン(現在の503)との出会い、

お客さんの喜びの声、これが私とクロレラとの出会いでした。

その後、いろいろな癌の方達と出会い、お別れする方や今も元気に人生を楽しまれている方、そこにはいつもクロレラがありました。

たとえお別れする事になった方も皆さん、出会いに感謝していただけるのです。

人との出会いと同じように商品との出会いは人を変え店を変えていきます。

どうぞ皆様が良い出会いに恵まれますように。

 

ヒロシでした