健康コラム COLUMN

【気付け薬は日本人の知恵】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2021年3月16日

皆さんこんにちは!今年は 三月にしては暖かい日が続きますね。

皆様おかわりありませんか?

よくスーパーに行きますがたくさんの人で賑わっています。(流石に全員マスク姿です)

お日様に誘われて 散歩する方も増えました。

コロナも少し落ち着いてきました。

 

さてさて前回の続きです。

 

新型コロナが流行して患者さんが大勢出ていた頃は、そのことが不安で体調を崩す方が大勢いらっしゃいました。

病院でいろいろ検査をしてもどこも異常がないので、軽い精神安定剤や睡眠導入 剤を出してくれる…

でも 病院で薬を出してもらっても、そんなのは飲むのが不安だから飲みたくない…という方も何人もいらっしゃいました。

 

最近は「ワクチンがコロナウイルスに効果がある」という明るいニュースが報道されていますが、

それ以前には毎日毎日、「感染者何人、 重症者何人、死者何人…」 と暗いニュースばかり報道され続け、元気な人でも気が滅入るような感じでした。

 

 

体調の優れない方や、神経の過敏な方は「気の滅入り」を通り越して「気を病んで」 しまいます。

 

こんな時に昔から薬屋さんは「気つけ薬」を出していました。

この「気つけ薬」 は日本独特の薬で、日本人が日本人の気質に合わせて 作り出した「和漢薬」です。

 

 

「気つけ薬」という単語は中国にも西洋にもないし、訳せません。西洋にはもともと 「気」の概念すらありませんから。

 

今残っている気付け薬の中で一番古いものだと 四百年の歴史があります。 四百年も廃れることなく続いているって、よほど日本人の気質体質にあっているんですね!

 

いろんな気つけ薬の和漢薬がありますが、「気つけ薬」 には他の薬と違って

【よく効かせる独特の飲み方】があります。

 

それは

*口の中でよく噛み砕いて*食べるようにして飲むことです。

 

何故そんな飲み方をするのか?

それにはちゃんとした理由があります。

キーワードは「扁桃体」と 「香り成分」です。

 

扁桃体は前回書いたように、不安な気持ちをキャッチする場所で、脳の中にあります。

 

 

「気つけ薬」を口の中でよく噛んでいますと、生薬の香り成分が鼻腔粘膜から吸収されます。

 

そしてすぐそばの「扁桃体」に直接効くわけです。

速効性があるし、不安の原因になっている「扁桃体」の過敏性を和らげてくれる…

昔の日本人が残してくれた秘薬だと思います。

コロナ流行前は、中国からたくさんの観光客が来日していました。

実は、彼らがお土産に買って帰る薬の一つに、この「気つけ薬」があったんです。

 

 

漢方の本場・中国でも、日本独特の「気つけ薬」は大変よく効くと評判で、皆さん大量に買って帰っていたそうです。

 

「気」というものは 「気が滅入る」と 「気がふさがり」「気を病み」「病気」になる。

そして、それを治すには 「気を作り」、「気を巡らせる」 ことだと考えます。

 

「気を作る」自然薬

「気を巡らせる」自然薬をそれぞれ症状や体質などに合わせて使い分けています。

 

 

「気付け薬」をお求めになったお客さんが、来店されるごとに笑顔が増えるのを見るたび、昔の日本人が作った和漢薬の知恵と工夫に感動しています。

2歳になる一番下の孫娘は、私が牛黄清心元を食べていると 遊ぶのをやめて、ニコニコしながら「香り」に寄ってきます。

「しぇーしんげん、ちょーだい」 と。ほんの少しだけ口に入れてやると、なんとも幸せそうな顔で味わっています。

 

喘息だった健にも、2歳の頃からよく食べさせていました。

親子だなあ…。

「気」に詳しい薬剤師 ヒロシでした