健康コラム COLUMN

【サイコパスって何?】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP サイコパス

2020年12月16日

先月、私たちはいくつかの勉強会に参加してきました。

先日の倉敷での勉強会では、気心の知れた薬局の先生たちと久しぶりに夜遅くまで語り合ってきました。今日はその時のお話です。

 

いろんな話をしている中で「サイコパス」という言葉が会話の中に出てきたのです。

私「サイコパスって言葉の正しい意味知ってますか?」

 

A先生「映画やテレビに出てくる殺人鬼のことですかね?猟奇的な感じの。」

 

B先生「私もそう思います。あの有名な映画「サイコ」の主人公みたいな人物ですよね?」

 

C先生「あの京アニ放火事件の犯人もそうじゃない?」

 

私「それがね、この質問をするとほとんどの人は「平気で人を殺す殺人鬼みたいな人」だと答えるんです。私もそう思っていました。

 

ところが最近、脳科学者の中野信子氏の『サイコパス』という本を読んでこの考えが大きく間違っていることに気がついたんですよ。

 

サイコパスって、気質のひとつなんです。この気質の人は、日本人では 百人にひとりの割合でいるそうです。

 

そしてその中の二割の人だけがなんらかの犯罪を犯すそうで、八割の人は普通の人なんですって。それも優秀な人が多いそうです。

 

中野氏によればサイコパスを一言で言うと

「他人の痛みがわからない人で、平気で人の不幸の上に自分の幸福を築こうとする人」

なんだそうです。

 

ところが仕事の面から見ると彼らはとても優秀な人達なんです。

 

例えば、プレゼンをやらせると一瞬のうちに会場の人々の気持ちを鷲掴みにするような才能を持っています。

 

ある意味、とてつもなく魅力的な人物でもあるのです。会社のCEOの中にサイコパスが多いと言われています。

容赦なく何万人もの社員の首を切った日産自動車の前CEOのカルロス・ゴーン氏もそうかもしれません。

 

それと優秀な外科医にも多いんですって。

 

大きな難しい手術になると手術中には不測の事態が起きることがあり、そんな時でも瞬時に冷静で的確な判断を下さなければなりません。サイコパスの独壇場ですね。

 

昔の映画の「白い巨塔」のなかの天才外科医の財前五郎なんかは代表的なサイコパスでしょうね。手術の腕は超一流だけれども人間としては…

 

自分の出世のことしか頭になくて、いろんな人達を踏み台にして教授の椅子まで駆け上がっていきます。

まさにサイコパス。

他人の痛みがわからない男。

 

B先生「じゃあ「私、失敗しないので」で有名なドクターX・外科医大門未知子(主演・米倉涼子)なんかもそう?」

私「そう、そう!」

A先生「頼りになるとは思いますが友達にはなりたくないキャラクターですね。むしろ逆に、近づきたくないもないくらい!」

 

私「A先生はHSP気質(ひといちばい繊細な気質・お元気さんつうしん九月号参照してください)だと思います。

だからサイコパスとは真逆な気質で、本能的にサイコパスを見抜ける人なんです。

なので近づきたくない気持ちが強いと思いますよ。

 

 

でも、普通の人にとってはサイコパスはとても魅力的ですから引き寄せられるんです。

ところが長く付き合うと「あれっ?ちょと違うなあ」…と。

本来の「他人の痛みをわからない人」だということがわかってくるんです。それに気づいた人は、その人から離れていきます。

 

ところがわかっていても離れられない人達もいるそうです。

天才的詐欺師にはサイコパスがとても多くて、よく何百億円も騙し取って逮捕されたというニュースがあるでしょう?

 

事件後に被害者の方達にインタビューすると

「騙されているかもしれないとわかっていてもお金を出してしまった」と答えています。

それがサイコパスの能力の一つなんですって。

 

それを早くから見抜けるのが HSP気質の人たちです。

だから彼らには最初から近づかないんです。

 

中野信子先生によれば、サイコパスから身を守る唯一の方法とは【近づかないこと】だと言っています。

だからA先生は大丈夫ですね。」

 

こんな話で盛り上がりながら倉敷の夜はふけていきました。

 

サイコパスを見抜くヒロシでした