健康コラム COLUMN

【人だすけ】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経

2020年9月25日

夏の疲れとコロナ疲れのダブルパンチで、自律神経失調気味の方が 増えていますので、 どうぞお気をつけくださいね。

 

先日、こんなことが ありました。

いつも所定の位置に座ってパソコンで仕事をしている健が突然、「えっ?」と小さな声をあげると、席を立って急ぎ足で外へ出て行きました。

 

「えっ?何かあったん?事故かなんか?」

 

と私も外へ出てみると、店の前の道路の真ん中に、軽の箱バンが止まり、その後ろには車の渋滞ができています。

車からはおじいさんが出てきて車の周りをウロウロしています。危なくて仕方ありません。 どう見ても運転手はいません。

 

健が近づいておじいさんに声をかけると、どうもエンストしたようでした。

車屋に連絡するために息子さんが公衆電話を探しに向山公園まで歩いて行ってるとのことでした。

携帯は持ってなかったようです。

電話なら、目の前にある当店に一声かけてくれればよかったのですが…。

 

車を移動させるにもキーを抜いて持って行っているので手も足も出ません。

ちょうど夕方の帰宅時間と重なり、車の渋滞は長くなる一方です。

見るに見かねた私は、自分の車から三角表示板を取ってきて箱バンの後ろに置きました。 

すると、事情が わかった後続 車は次々と 上手に追い越 して行ってく れました。

 

20分くらいして運転手の息子さん(四十歳代?)が電話ができないままトボトボと帰ってきました。 

とりあえずキーをさしてもらって三人がかりで箱バン を当店の駐車場に入れます。 

 

その後、当店の電話でJAFにも連絡がつき、三十分くらいで来てくれることに。 

おじいさんはあまりの暑さに店の前の日蔭に座り込んでしまいました。

熱中症の危険があったので中に入ってもらって、冷房を「強」にしますと、おじいさんも少し落ち着いたのか喋るようになりました。 

やれやれ一安心です。 

 

そうこうしていると が来てくれて、車を持って行ってくれました。

帰りの足がないのでタクシーを呼んであげて、無事、二人は元気に帰って行きました。

 

四十年も店をしていますといろんなことに遭遇します。

今回のことはなんということもありませんが。

昔、夜中に暴走オートバイが店のシャッターに突っ込んで来たことや、車が店の角に突っ込んで来たこともあります。

車が田んぼにダイビングして来たことは、一度や二度ではありません。

スピードを出しすぎていると、店の前のカーブを曲がりきれずに突っ込むのです。 

 

一番、印象に残っているのは……ある真冬の寒い日でした。 

息が白く見えていたのを覚えています。前の道の交通量がゼロになる時間帯(午後三時頃)に、それは起きました。 

 

店内で妻と話をしていると、「お父さん!今、そこを走りよった単車が消えた!」 と突然大きな声を出しました。

 「お前、何を寝ぼけたこと、言いよんぞ!」 と言いながら外に出て見ると 路上には何もありません。

 

念のために、隣の田んぼ(道路から一、五m以上、下がっています)をのぞくと、おじさんが単車ごと田んぼと道路の境のコンクリート壁に激突して倒れていました。

 すぐ駆け寄って声をかけます。前頭部が陥没しているようでしたが、意識ははっきりしていて話もできます。 

すぐに救急車を呼び、病院へ。 

後日、奥さんがお礼に来られて「しばらくは入院すること になりました」とのこと。

 数ヶ月後、そのおじさんが車で店の前を走っている姿を見つけ、一安心したのでした。 

 

あの時、私たちが介抱している間もずっと車も人も誰も通りませんでした。偶然、妻が外を見ていたから気づいてあげられたのです。

見ていなかったらどうなっていたことか…。

 

四十年も店をしていますと、店の本業のことだけでなく、店の外でもいろいろなことがあるものです。 

ある時は認知症で徘徊中のおばあさんを保護してあげて、 探し廻っていた家族の方にとても感謝された事もあります。 

単車で転んだ女性の怪我の手当をしてあげたことも。

 道路関係ではその後、当店のそばの交差点に信号機が設置されてからは、このような危ないことはなくなりました。

 

しかしへんぴな場所ゆえ、道に迷ったお遍路さんや、道を尋ねる人はあとをたちません。

 実は方向音痴なくせに人に道を教えるのは嫌いな私です。

 「道がわからんで困っとる人の気持ちは自分が一番わかっとるくせに!」 と妻に言われて、今は道案内を頑張っています。(笑)

 

ともあれ、何でもいいから人助けができるというのはありがたいことかもしれませんね。

 

ヒロシでした