【医は食に食は農に農は自然に学ぶべし①】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経
2019年6月17日
こんにちは!ヒロシです。
今回は「農」が教えてくれた事を綴りたいと思います。
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「医は食に食は農に農は自然に学ぶべし」 と、中国の古い医学書の中に書かれています。
最近、この言葉の本当の意味が少しずつわかるようになってきました。
色々な先生の講演を聞きに行ったり本を読んだりしていますと、結局この文が言おうとしている事にたどり着くのです。
数年前『奇跡のリンゴ』という本に出会いました。
青森県弘前市でリンゴ農家をしている木村秋則さんの物語です。
木村さん自身が書いた『りんごが教えてくれた事』 という本と共に、ベストセラーになった本です。
「農は自然に学ぶべし」
の言葉そのもののような話です。
リンゴは農薬がなければできないのんが常識です。
「リンゴは農薬で作る。」
と言われるほど!
でもその常識を十年かけて覆した男がいます。
それが木村秋則さんです。
農薬どころか最終的には肥料さえも使わない、自然そのものの栽培法です。
リンゴの無農薬自然栽培を始めると、
リンゴ畑は害虫と病気の温床となり、十年間一個のリンゴも採れませんでした。
貧乏のドン底生活。
子供達の給食費さえ払えません。
世の中はバブル景気真っ只中でした。
自分が歩いている道がいいのか悪いのか、誰に問いかけても答えはなく、参考になる本もありません。
むしろ周囲の人達にバカにされ、
「かまど消し」(破産物)と罵倒されるのです。
最後には村八分にされて誰からも無視され続けました。
そんな中で、何が彼をそこまで突き動かしたのでしょう?
自分のせいで枯れかけてしまったリンゴの木への愛情と、苦労をかけ続けた家族への愛情ではないでしょうか!
だれもやったことのない事をするのって、大きな志が必要なのは当然だけど、何よりも家族の人達の大きな支えがないとできません。
でも、いよいよ袋小路に入り込んでしまった木村さん。
もうダメだと死んでお詫びをしようとしたその時。
一筋の光明が見えます。
岩木山中の自然の中で農薬も肥料もなく元気に育っている一本のリンゴ(に見えた)の木に出会うのです。
そこから木村さんの運命が大きく変わっていきます。
今では木村さんのリンゴはまず、手に入りません。
そのリンゴで作った「リンゴのスープ」を出すレストランは予約でいっぱいだそうです。
NHKの「プロフェッショナル」という番組の中で木村さんがこんな話をしていました。
「私たち人間はどんなに頑張ってもリンゴの実一つ作る事はできません。
リンゴを実らせるのんはリンゴの木だけです。
私たちはそのお手伝いをするだけ。
リンゴの木が喜ぶような事をすれば、リンゴの木は美味しくリンゴを実らせてくれます。」と。
リンゴの木が喜ぶ事、それは雑草を刈り取ることでも肥料をやることでもありませんでした。
私はこの話は私たち人間が元気にいきていくの為に必要な事と同じなのではないかと思います。
つづく