健康コラム COLUMN

【山に登ったら下りる。登りっぱなしだと 遭難になっちまうんだよね】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2023年12月21日

今、我が家には、山に登っている真っ最中の健一家(五人)と、下りている私達夫婦の 両方が居ます。

人生の山を下りて いる私から健を見 れば、危なっかし く見える時があり、 ついつい余計な一 言を言ってしまい そうになります。

そして一緒に下りている家内から 「お父さん、登っている子供達の楽しみを奪ったらいかんよ!」 とたしなめられます。

 

反省!

 

うまくいくのも人生。

つまづいて立ち止まるのも人生。

頂上にたどり着くまでには、いろんなことがあります。

 

でも振り返ってみるとうまくいかなかった事や悩んだ事の方が心に残っています。

私の大好きな俳優の武田鉄矢さんが、ラジオの中でこんな話 をしていました。

「最近、神社に行っても願い事が出てこないんだ。

もし、この歳で曲がヒットしてみろ。あちこちから仕事のオファーがきて、忙しくなるだろう。 体がもたないよ。

だから最近、神社に行ってお願いすることはただひとつ、 〜どうぞ健やかでありますように!〜 これだけなんだよ。」

 

 

こんな話をしながら精神科医であるユングの言葉を紹介していました。

 

『人は人生の後半期、 「下りる(おりる)」ことによって「上る(のぼる)」 ということを完成させなければならない』

 

鉄矢さんは、若い頃、この言葉の意味がわからず、ずっと心に引っかかっていたそうです。

ところが、還暦が近くなったある日、雷に打たれたようにこの言葉に痺れたと言います。

 

鉄矢さん談『・・・人生は「山」のようなものだ。

人は、人生という「山」を見たら登りたい衝動に駆られる。 そして頂上を目指して登り始める。

しかし頂上まで登った時、人は気づくのだ。 「山に登った」という経験に必要なことは 「山から下りる」という行動であることを・・・」  おもしろいでしょう! なるほど・・・ と思いませんか?

 

 

つまり、人生の後半期には登ることをやめ、 下りることで 「山に登った」という経験を完成させなければならないと言っているのです。

下らず、登り続ければ、いつか遭難してしまいます。

 

山に登る時は、一生懸命に頂上を目指しているので、どうしても視野が狭くなります。

でも下りる時は、裾野を目指しているので、下界に広い世界が見え、視野が広がるのです。

 

もしかすると、下りる時の方が楽しいかもしれません。 ああ・・・こんな所にこんな綺麗な高山植物があったんだとかね。

登りの時には見えなかったものが見えてくる。私ももう人生の後半期、 上りの息子たちを見ながら楽しんで下りて行きたいと思います。

 

 

「楽しい」 「おもしろいやん」 「ありがとう」 「まっ、いいか!」 「私でよければ・・・」 「おかげさまで」 そんな気持ちを忘れずに 下りの景色を見ながら ゆっくりと下りていこうかな。

 

ヒロシでした