【人間って何からできてるかご存知ですか?】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP
2022年5月20日
「水35L、炭素20kg、アンモニア4L、石灰1.5kg、リン800g、塩分250g、硝石100g、イオウ80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、少量の15の元素。
大人1人分とした構成成分だ。これらの材料は子供の小遣いでもかえちまうぞ。」
これは鋼の錬金術師という漫画で出てくる一コマです。
で、続くんです。
「今の科学ではここまでわかっているのに実際に人体錬成に成功した例は報告されていない。
足りない何か…がなんなのか。
何百年も前から科学者たちが研究を重ねてきてそれでもいまだに解明できていない。」
鋼の錬金術師は、エドワードとアルフォンスという兄弟が主人公のダークファンタジーで、哲学的で引き込まれるんですよね。
幼いときに錬金術師だったお父さんが旅に出て、お母さんと3人暮らしをしてたんですね。でもとある日に、流行病でお母さんを亡くしてしまうんです。
悲しみの中でエルリック兄弟はお父さんの錬金術の本の中に「人体錬成」という言葉があったことを思い出すんです。
絶対にやってはいけない、禁忌として扱われた人体錬成をお母さんに会いたいがために秘密で勉強するんです。
人間を構成している成分の材料は完璧にそろった!よし錬成するぞ!と始めるんですが大失敗して、弟のアルフォンスは魂だけになって甲冑姿になり、兄のエドワードは片手片足を失うんです。
そこから、弟の体と、自分の手足を取り戻す旅に出る。というストーリーなんですね。
ストーリの中に何度も出てくるキーワード。
人体錬成。科学。物理。
この世は等価交換で成り立っている。だから無から有は生み出せないし、
1からは1のものしかできない。
この世の理を全て知って論理的に科学的に考える錬金術の世界。
わかっている!知っている!追求すれば全てがわかるはずだ!という世界観なんですよね。
ただ、その一方で、化学や物理の世界では説明がつかないような出来事にいっぱい遭遇するんです。
その大きな一つが、出産に立ち会うんですね。
そのときにエドワードは
「錬金術師が何百年もかけて今だなしえてない『人間が人間を創る』っていうことをだな!」「女の人はたったの280日でやっちゃうんだぜ!?」すごいすごい!すごいよ!
と科学では解明できない「なにか」を何度も目の当たりにしていくんですよね。
今の世の中は、2003年にヒトゲノム解析は完了していたと発表されましたよね。
さらにですよ!今年の4月3日にゲノム解析の最後の8%難解な部分が残ってたそうなんですけど、それが完全解明できたそうなんです。
人間を構成する材料もわかった。設計図である遺伝子も解析できた!という状態なんですよ。
よく考えたらすごい世の中ですよね。でもこれが科学の力なんですよ。現代医学の力なんですよ。
でも、人間を作ることはできない。どころか、きゅうり一本作ることもできない。ゼロの状態から植物を作ることも、生物を作ることはできないんですよね。
人体錬成どころか作物錬成もできない。
筑波大学の名誉教授をされてた分子生物学と遺伝子工学の世界的権威の村上和雄さんは遺伝子解析を最先端でやって科学の一番先頭を走ってた人ですよ。
その村上和雄さんが、
命の仕組みは驚くほど不思議なことだらけだ。
これだけ精巧な命の設計図を誰がどんなふうに作ったのかこれは人智を超えている、サムシンググレート(偉大なる何か)が引き起こしてるんだ。
と言ってるんですね。
科学の最先端を走った結果、偉大なる何かが最後は作ってるに違いない。という答えにたどり着くってむちゃくちゃ興味深くないですか。
どれだけ科学が進化してもわからないことだらけなのが人間であり命なんですよね。
医療の世界もそうですよ。
わかってることはわかってるで対処をして、でも絶対に「わかってないこと」ということ、サムシンググレートがあるという事は忘れちゃダメだなあと思います。
だからこそ自然の中の人間を自然の知恵と自然の力を使って元気にして行こうよ!というのが漢方医療の真髄ですからね。