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【真っ直ぐが故の呪縛】愛媛 香川 四国中央市 新居浜 西条 自然薬 漢方薬 漢方 生理痛 更年期 ストレス 自律神経 HSP

2021年5月1日

こんにちは〜☆(≧∀≦*)ノ

こないだ家族でジブリの『かぐや姫の物語』を見ました((* ´艸`))

 

「竹取物語」をベースに作られたお話しで2時間を超えてある大作ですが子供たちもずっっっと真剣に見ていました。

 

深い。めちゃくちゃ考えさせられる。

オススメです((* ´艸`))

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で、『かぐや姫の物語』を見て思い出したお話しをご紹介♪

 

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昔々あるところに、杉の木の夫婦が住んでいました。

お互いに同じ形の杉の木ですから、価値観も行動パターンも同じで、とても仲の良い夫婦でした。

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そんな杉の木の両親に待望の赤ちゃんが宿りました。

夫婦は子供のことを考えると嬉しさで一杯になりました。

「元気に生まれてきてくれさえすれば・・・」と神に祈る毎日でした。

 

出産日を迎え、可愛らしい元気な男の子が生まれました。

そして、赤ちゃんはスクスクと健やかに育ちました。

 

乳飲み子の頃は「個性」は強く出ませんが、成長するに従って、両親は違和感を感じ始めました。

 

生まれてきた子は「杉」ではなく、「松ノ木」だったのです・・・。

 

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杉ノ木の両親は、‘‘木はまっすぐ空に向かって延びるもの’’と、信じていましたが、

我が子はなんと、くねくねと曲がりくねりななら、横に枝を伸ばして成長していったのです。

 

このままではいけないと感じた両親は、何度も話し合って、ある「決断」をしました。

 

 

スヤスヤと隣で寝息を立てて眠っている我が子を、ロープやテープでぐるぐる巻きにして、大切な枝切りバサミで、

なんと、子供の枝を、すべて、切り落としてしまったのです。

寝込みを襲われた子どもは泣き叫びました。

 

松「お父さん、お母さん、痛いよ~」

松「どうしてボクを傷つけるの?」

松「ボクは悪い木なの?」

松「ボクはボクのままじゃいけないの?」

と、血だらけになりながらも、両親に必死に訴えます。

 

しかし、杉の木の子どもの言葉に耳を貸そうとはしなかったのです。

枝を切り取られてしまった松の木の子どもは、成長の芽も可能性の芽もいっしょに切り落とされてしまい、小さく小さく、萎縮してしまいました。

 

その後も杉の木の両親の意に沿うように、枝を斬られ続け育った松の木の子どもは、

個性を否定され自身をなくしたまま、やがて成長期を迎えます。

 

しかし、「松」は「杉」にはなれません。

 

子どもは苦しみながらその枝を横に横にと伸ばして成長していきました。

それを見た杉の木の両親は、「うちの子は治らなかったわね」と落胆してしまいます。

 

そうして子どもが連れて行かれたのが、神経科の病院やカウンセラーのところでした。

最初の先生は、たまたま「松の木」の医師でした。

ですから、松の木の子どものどこがおかしいか、理解できません。

 

松医者「オタクのお子様はまったく正常です。素直に育っていますよ」と、両親に告げました。

すると、杉の木の両親は「いやいや、この医者はヤブ医者やん」と、病院を変えました。

 

次に行った病院の先生は、『桃』の木の先生でした。

松でも杉でもないので、言っていることがちんぷんかんぷんです。

「この医者も、なんか変じゃのう」と、また病院を変えました。

 

そして、やっと「杉の木」専門の先生に出会います。

「ご両親の気持ちは痛いほどわかります。やはり木は真っ直ぐ、天に向かって伸びないといけませんよね。」と、言われ、杉の木の両親は大喜びしました。

 

両親は自分の子の為を思って、自分の子が幸せに育つことを願って、

自分たちと同じ立派な「杉」となるように、それがその子の幸せであることを疑いもなく、ただただ信じて。

その子のためを思ってこれからも「杉の学校」や「杉の塾」そして「杉の価値観を持って」世の中に出るのでしょう。

 

個性は遺伝しないんですよね。

 

自分もそうだったから。

お兄ちゃんはこれでうまくいったから。

お姉ちゃんはこれでうまくいったから。

親戚の兄さんはこれでうまくいったから。

 

個性は遺伝子しない。

幸福の物差しは人によって違う。

 

良かれと思って、子供のために、子供の幸せだと信じて。

親の愛情であることには変わりはないんだけども、真っ直ぐな愛情が故にそれが呪縛のようになってしまう事もある。

 

広い視野で、大きな視野で、深い視野で物事を見ないといけないですねぇ〜

かぐや姫を見ながら強くそれを感じたのでした。

 

皆様良い連休を〜☆(≧∀≦*)ノ