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2023年2月10日

先日、面白い講演を聞いてきました。

ラーメンの一風堂の創業者、河原成美さんと、MISAKY.TOKYOの創業者の三木アリッサさんの対談だったんですけど、非常に興味深かったですよー!

 

三木アリッサさんは、

『フォーブスで地球で輝く女性100人』に最年少で選ばれて、今はロサンゼルスを拠点に、ヴィーガン仕様でグルテンフリー・無添加の和菓子を提供するミサキ東京を展開してて、高級和菓子で8個入り64ドルとか、それくらいの価格帯なんですね。

今の日本円だと掌に乗るぐらいの1つが1600円ぐらいかなぁ〜と言ってましたよ。

超高級和菓子ですよね。あとは、あの映画会社のドリームワークスで販売してたり、オスカー、エミー賞の前夜祭で提供されるお菓子として選ばれたり、和菓子を世界に発信している方なんですね。

 

そして、一風堂は言わずと知れた博多ラーメンの超有名店ですよね。

1985年が一店舗目だそうなんですけど、もうどこにでもあるよね!って感覚ですけど、日本全国に150数店舗あるそうで、びっくりしたんですけど、海外にある店舗数も150数店舗でほぼ日本と世界が同数という!超グローバル企業ですよね。

大学生として福岡に初めて行った時に食べた一風堂のラーメンの衝撃はいまだに忘れませんよ。まーーー美味しかったんですよ!

 

そんなお二人の共通点。

『世界を相手に展開している!』ということで、この経済成長が止まって、この失われた30年、ずっと成長していないと言われていて、少子高齢化も進む日本で、世界に向けて展開している二人が見ている景色とは!!そして世界を見ているからこそ見える、日本の見え方とは!?みたいな話だったんですね。

 

まずは一風堂の河原社長は、ユーモラスな方ですね。

私は昭和の人間ですからね。根性論ですよ!なんで今みたいに大きくなったんですか?海外進出ができてるんですか?って聞かれるけど、「やると決めたら辞めないんですよ」1年後、3年後、5年後の計画を立てたら、やるんです。海外進出なんて大変ですよ。

工期は守らない、見積もりの4倍とかの金額を請求される、4ヶ月でやります!って言って1年間かかった。工事が終わっても水道屋が来ない、ガスが通らない。ザラ。大変なことなんていくらでもありますよ。でもやると決めたからやめないんですよ。っていうね。

パワフルですよねー。

 

1985年にラーメン事業を始めた時には、臭くない豚骨ラーメン。東京の人が食べても美味しいと思える豚骨ラーメンを提供する!って始めたそうなんですよ。確かに僕が福岡にいた頃、だから、もう20年ぐらい前ですよ。老舗の豚骨ラーメン屋は、まぁーーーくさい!マジでびっくりしましもん。店の外で臭いですよ。豚骨臭が。絶対に食べん!っていうか、絶対に入れん。って思ってましたよね。

でも、不思議なもんで、地元の人は、そういうところのが好きなんですよね。

こんな臭いのよー食えるなぁマジで?信じられん!って思ってたんですけど、住んでるうちにね、どんどん臭いのを好むようになってくるんですよ。

さっぱりしたのとか、豚骨って呼べるかい!みたいな。だからこそ、老舗は根強く残るんでしょうけど、いきなりきた人は絶対に食べれない。

だから、臭くない豚骨を!ってわかる気がしますもん。

 

 

で、一方のアリッサさんは、フォーブスで地球で輝く女性100人に選ばれた時、だから、MISAKY.TOKYOも乗ってるぐらいですよね。いけいけでやってる頃に、

 

「貴殿のは和菓子とは言いません。世界に発信するならば、和菓子としての自覚と伝統を守ってください。これ以上日本の恥にならないようにしていただきたいです」

 

っていうメールが届いたそうなんですよね。

 

どうなんでしょうねーわからないけど、老舗の和菓子屋さんなんかな。

でね、講演でも言われてたんですけど、今、ここにMISAKY.TOKYOの和菓子を持ってきても、皆さんは和菓子と認めないと思います。と言われたんですよ。

 

ん?どういうこと?と思ったんですよ。

 

アメリカの人に食べてもらうためにベースは和菓子ですけど、かなりアメリカナイズさせてます。

割合にして2割が日本の従来の和菓子の感覚、8割はアメリカナイズしています、これがちょうどいいバランスで受け入れられていますし、この2割で十分に和のテイストは伝わりますと。

 

子供の頃、海苔巻きおにぎりを食べてたら、全員にバカにされました。

黒い謎のものを食っている。って。

でも、これを逆にして白いお米を見せて、その中に海苔で具材を巻いたカリフォルニアロールは大流行していますよね。

100%の和菓子、和食、和の文化をわかって欲しい伝わってほしいというのはわかりますけど、受け取る相手が受け取れる割合に変える必要がある、それが私の場合は2割。

 

これはね。めちゃくちゃ勉強になりました。一風堂の河原社長も、豚骨ラーメンを100%ぶつけてないですもんね、文化の違う人に伝える時には、形を変えて、一部の人から邪道。そんなのは和菓子じゃない、ラーメンじゃない、と言われても、頑なにやってその文化自体が死んでしまうより、よっぽど価値がある。

漢方の世界も一緒ですよねー!そんなの漢方薬局じゃねー!って言われるぐらい頭を柔軟にしないといけないなと、めちゃくちゃ勉強になった講演会でした。