健康コラム COLUMN

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2021年10月20日

「秋の心」と書い て「愁」(しゅう)。

この字は、昔の映画の題 (「哀愁」)や歌謡曲の題(「哀愁のカサブランカ」「哀愁でいと」等)の中に使われているのを見るくらいで、日常生活の中ではあまり使うことも見ることもないのではないかと思います。

 

でも漢方薬局では、とても身近な漢字です。

「不定愁訴(ふていしゅうそ)」 ・・・コレです。

何となく体調が悪いのだが、検査をしてもこれといった原因となる病気がわからない状態を表す臨床用語。

季節の変わり目になりますと、当店ではこの不定愁訴の相談が急増します。 特に気圧と気温が急降下した秋口に増えます。

肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・めまい・立ちくらみ・耳鳴り・不眠・夜間頻尿・イライラ・クヨクヨ・不安・落ち込む・冷える・ほてる・だるい・しんどい・便秘・お腹が張る・食欲がない・のどがつかえる・むくみ‥‥ などなど

 

ほとんどが自律神経のバランスが崩れた時に起こる症状です。

東洋医学で体と感情の関係を表す「五志七情」にそって言えば、秋は「悲」(かなしみ)や「憂」(うれい)という感情になりやすい季節です。

秋の夜長に何となく感傷的な気分になるのもこのためです。

そして漢方理論では「悲」や「憂」の感情は「氣が消える」とされ、無気力になりやすくなります。

この時期にお役に立つのが 「気つけ薬」(牛黄清心元・敬震丹・感応丸氣など)と 「カウンセリング」です。

 

「悲」と「憂」に対しては「喜」ばしてあげることが、この二つを和らげることになります。

ただし、身内や親しい友人ならいざ知らず、第三者の立場で人を喜ばすというのも限界がありますよね。

そんな場合には積極的に 「笑い」を誘うことが効果的なんです。

二十世紀のフランスの偉大な哲学者アランの『幸福論』の中の、こんな言葉をご存知でしょうか?

きっと一度は聞いたことがあると思います。

それは

 

幸福な人は  幸福だから  笑っているわけではない  笑っているから  幸福になるのだ

 

という言葉です。

 

 

病気であることを「憂」えても、笑顔を心がけると症状が和らぐということから、このアランの言葉は名言と言えると思います。

健がカウンセリングをしている様子を近くで見ていますと、最初はお客さんの話を真剣に聴くばかりですが、話が終盤に近づきますと、よく笑うようになります。

それも大きな声を出して。相談しているお客さんもつられて笑顔になり、緊張していた場の空気がパッと明るく変わるのを感じます。

私はこの笑い声を聞くととても安心するのです。

お客さんが笑顔になれば、この方はもう半分は治っているのと同じ。

 

 

「笑」は「悲」と「憂」を癒してくれるのです。

 

 

そして次回来る時には笑顔で来店されることがほとんどです。  この話を妻にすると 「お父さんも昔から、お客さんの相談の時、よく笑いよったよ。

お客さんと一緒に。 自分では気が付いてなかったかもしれんけど、裏まで聞こえるくらい大きな声よ~。

健の笑い声を聞いて安心するお父さんと一緒で、私も、お父さんのその笑い声を聞くととても安心したもんよ。

相談、うまくいってるんだなぁ~って。

健もお父さん の笑い声を聞 いて育ったか らお父さんと そっくりな笑 い声で、よく笑うんだよね~。

笑い声ってホントにええよね。ホッとするな。全てがうまくいってるんだな~って。」

 

ということでした。

皆様が毎日笑顔でいっぱいでありますように。

ヒロシでした